季節はだんだんと冬らしくなり、発表会も近づいてきました。

この時期バレエ団の公演などでは「くるみ割り人形」が多く上演されます。

12月の発表会でも子どもたちが踊る作品でもあるので、この機会にぜひお子様と一緒に生の舞台を楽しんでいただければと思います(^^)

鑑賞する際によりいっそう「くるみ割り人形」を楽しめるよう、今回の通信ではあらすじなどをまとめました。

『くるみ割り人形』
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ
初演:1892年12月18日 マリイリンスキー劇場
構成:全2幕

◆第一幕◆
第一場
19世紀のドイツ。クリスマスイブに行われたシュタールバウム家のパーティーで娘の少女クララは、不思議で不気味なドロッセルマイヤーおじさんからくるみ割り人形を贈られる。パーティーが終わり一旦は寝室に入るクララだが、起き出して居間に忍び込む。時計が零時を告げ、鐘の音とともにハツカネズミの大群が押し寄せくるみ割り人形率いるおもちゃの兵隊とネズミたちとの戦争が始まった。ハツカネズミの王様に襲われたくるみ割り人形をクララがスリッパを投げて助け、ネズミたちは退散する。くるみ割り人形は凛々しい王子に変身し、助けてもらったお礼に彼女をお菓子の国へと誘う。

第二場
雪の国。幻想的な風景が広がる。
王子とクララはお菓子の国を目指して旅していく。

◆第二幕◆
お菓子の国の女王であるこんぺい糖の精に迎えられ、チョコレート(スペイン)、コーヒー(アラビア)、お茶(中国)、あし笛(フランス)…様々な妖精たちが華麗な踊りを披露する。多彩に繰り広げられるお菓子の国の踊りを見て、夢のようなひとときを過ごすクララ。しかしこんぺい糖の精と騎士のグラン・パ・ド・ドゥを最後に楽しい夢も終わりを告げる。クララが目を覚ますとそこは居間のソファーの上だった。不思議な出来事はクリスマスイブの夢だったのだろうか。それとも…。クララはかたわらに落ちていたくるみ割り人形を拾い上げ、いとおしそうに抱きしめた。
(一部、リトルダンサー通信2014年第12号再掲)

「くるみ割り人形」の曲はTVやCMで使用されることが多いため、聴きなれた音楽もあるはずです。また、ストーリーも分かりやすくお子様でも楽しめる作品になっています。
バレエ団によって振り付けや衣装、細かやストーリーが異なっているので、比較してみるのも面白そうですね(^^)